「農民」記事データベース20210705-1463-10

大型機械をそろえて
地域の収穫作業に大活躍

小麦の収穫始まる

千葉 匝瑳市
寺本幸一さん家族


麦茶・中(強)力粉・きな粉・そば・うどん
農民連ふるさとちばネットで販売中!

 千葉県農民連の麦・大豆畑トラストの生産者、寺本幸一さん(匝瑳=そうさ市)の畑で、6月16日、小麦の収穫が行われました。

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寺本幸一さん(右)、左に、妻のふみ子さん、息子の利幸さん

 小麦は11月に種をまきます。半年以上かけて実になり、その後、収穫、乾燥、調製(選別機で異物を取り除く)、精麦(外皮をむく)した後、ようやく製粉され、消費者の皆さんの手元に届きます。「手間がかかるんですよ」と寺本さん。

 この日収穫したのは、強力粉の原料になる「春よ恋」という品種です。寺本さんの畑は農薬を使っていません。今年の麦刈りは雨が少なく順調だそうです。梅雨と重なるこの時期、湿度が高いとカビの原因となり、品質に影響します。

 昔は地元に製粉所があり、農家が麦を持っていくと、粉やうどんにしてくれたそうです。ところが今は近くには製粉所はなくなり、すべて機械を自前で用意しています。コンバイン(写真下)は麦の他にナタネ、ソバ、大豆などの収穫にも使用でき、600万円と高級車が買える価格です。

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 麦刈りが終わると、ナタネの収穫になります。ナタネも小麦同様、地元に「油屋」があったころは近場で搾油できましたが、ナタネを作る農家が減り、搾油場所もなくなりました。現在は栃木県まで運び、搾油してもらっています。

 9月にはソバ、11月からは大豆の収穫が行われます。麦などが刈れる汎用コンバインを持っている農家が少ないため、あちこちから収穫作業を頼まれるそうです。

 農民連ふるさとちばネットワークでは、寺本さんの畑で収穫された小麦などを原料に、麦茶、中力粉、強力粉、うどん、そば、きな粉、麦こうせん、もち麦などを販売しています。お問い合わせは、千葉県農民連(電話043・443・9260、Fax043・443・9261)まで。

(千葉県農民連 小島朋子)

(新聞「農民」2021.7.5付)
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2021年7月

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