「農民」記事データベース20210621-1461-17

旬の味


 ジャガイモ畑が紫色の花で満開です。「アンデスレッド」を探り掘りしベークドポテトで味見しました。ホクホク久しぶりの味。ジャガイモも手に入る品種が増え、赤皮や、芽の数が少なく皮むきが楽なもの、サツマイモのようなもの等色々です▼わが家では今年、「船石イモ」という栃木県日光市足尾(銅山、鉱毒で有名な)で作られているイモをいただき栽培しました。銅山の坑夫がどこからか持ち込んだのではとのこと▼これも発祥は元をたどれば、アンデス高原でしょうか。こちらはまだ収穫していませんが、アンデスの人たちに感謝しながら味見してみたいです▼今の豊かな種類の農産物があるのは、私たちの先祖や、世界中の農民の地道な作業の積み重ねがあってこそ存在するもので、その末裔(まつえい)として農業に従事できることに誇りを感じます▼他方最近の種をめぐる、種子法廃止、種苗法改悪、種の権利独占を狙う巨大企業の動きには大変な怒りを感じています。もっと農民に敬意を持ってほしいものです。

(克)

(新聞「農民」2021.6.21付)
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2021年6月

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