コロナを乗り切ろう!
たすけあいフードバンク
東京 練馬・光が丘
千葉県農民連が米300sを提供
2万7000人の人口を擁する東京・練馬区の大規模団地、光が丘で、6月6日、4回目となる「コロナを乗り切ろう! たすけあいフードバンク」が行われ、食料支援や生活相談が行われました。
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開始時間前から長蛇の列ができました |
ツイッターや地元コミュニティーペーパーなどで開催を知った150人が、開始予定時刻よりずっと前から長蛇の列を作り、ボランティアの人たちと会話しながら、お米2キロと缶詰やレトルト食品などをセットにした袋を受け取りました。
今回のお米は、千葉県農民連が300キロの「コシヒカリ」などを提供。フードバンク実行委員会代表の小嶋ひろみさんは、「千葉県農民連の皆さんのご協力で、4回目を開催することができました。本当に助かりました」と言います。
実行委員会では、市民からの募金やカンパなどをもとに、年明けからこれまで3回のフードバンクを行ってきました。「利用者アンケートでもやはり要望が強いのはお米で、まずはお米がなければ支援活動は実施できないほどなんです」と小嶋さん。
しかし資金も潤沢ではなく、小嶋さんは公的な支援制度が利用できないかと農水省に問い合わせたものの、提供されるのは古米で、しかも支給されるまでに時間がかかることが判明し、断念。農民連本部を通してこの事態を知った千葉県農民連は、役員会で話し合い、会員にお米の提供を呼びかけ、協力が実現しました。
国が米買い上げ支援してほしい
この日、支援物資を受け取った人は老若男女さまざま。子どもを連れたお母さんや、車いすの人、「ツイッターで取り組みを知った」という団地の外からの利用者も多く、10代の人もいると言います。「前回、アンケートに答えてくれた10代の子は4人いたのですが、全員が欲しいものはお米と答えていました。10代でお米にも困るなんて、コロナ禍で見えないところで、本当に危機的な状況が広がっているのを感じます」と小嶋さん。
「フードバンクに取り組んで、あらためてお米の大切さを痛感しました。在庫が余って米価が下がっているというけれど、お米が買えなくて困っている人はこんなにたくさんいます。どうして国はお米を買い上げて、必要な人に届けようとしないんでしょうか。そういう制度をぜひつくってほしいです」
(新聞「農民」2021.6.21付)
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