「農民」記事データベース20210607-1459-08

神奈川県新婦人と
多古町旬の味産直センター

わたしの田んぼ交流会
オンライン

千葉


新しい交流の発見

 千葉県の多古町旬の味産直センターは5月8日、神奈川県の新日本婦人の会の方々と「わたしの田んぼオンライン交流会」を実施しました。

 例年は会員さんが田植えにきていますが、コロナ禍のため昨年も今年も中止に。そこで、わたしの田んぼと、産直センターの交流施設「しんのみくうかん」からの中継を、新婦人神奈川県本部や各支部、会員さんの家庭など52会場にオンラインで配信し、交流するイベントを行いました。

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「しんのみくうかん」から中継しました

 快晴となったこの日、午前10時の田んぼからの中継では、2週間前に植えられた苗が爽やかな風に揺れている様子が。また、田んぼにはオタマジャクシやアメンボなどの小動物が息づき、自然豊かな環境が維持されていることが動画で伝えられました。

 生産者へのインタビューでは、わたしの田んぼ会長の角崎康滋さんが、洪水防止や環境保全など田んぼのもつ多面的な役割を説明。生産者の菅沢博隆さんが、バケツ稲の上手な作り方を伝授し、菅沢直人さんがビデオを見ながらお米ができるまでの過程を詳しく話しました。

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参加者を魅了した産地からの報告

 この日、参加者が一番盛り上がったのは、全問正解者に旬の味の「米粉ロールケーキ」が当たるクイズ大会。「しんのみくうかん」からクイズを出し、ズーム画面の向こうで参加者が〇や×を示します。しかし、意外に難問が多く、「産直ボックスをずっととってもわからない」と、答えに悩む会員さんもいました。

 交流プログラムは1時間半ほどで終了。参加者からは、「新緑の中にいる気分でした」「多古町の風を感じるようでした」「お米作りがよくわかり内容が詰まった交流でした」「早く多古町へ行きたくなりました」など、うれしい感想がたくさん寄せられました。

 神奈川農畜産物供給センターからの中継もあったこの日のイベント。参加者185人の約半分は、田植えに来たことがない会員さんでした。コロナ禍でできなくなった交流会の代替として生まれたイベントでしたが、新しい交流の形が見えた1日でもありました。

(矢吹紀人)

(新聞「農民」2021.6.7付)
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2021年6月

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