農家が得する
税金コーナー
(114)
税金対策部員養成講座
新テキストぜひ活用を
まもなく2022年春の大運動に向けた税金対策部員養成講座テキストができあがります。
農産物価格の低迷や社会保障の連続改悪で重税感が広がり、節税に対する農家の要求はますます切実になっています。しかし、税金要求の表れは農家によって様々です。これまで自覚されなかった要求も学習してはじめて、はっきりとした要求になるのが税金の取り組みの特徴です。
養成講座は、「農民連の自主申告運動の原則」の立場で、農民連の『税金対策の手引き』と『農業収入・支出記帳簿(税金ノート)』を活用し、納税者である農民自らが自主計算・自主申告ができるように「援助」する力量の獲得をめざします。
習熟度ごとに5つのコース
改訂版テキストは、Aコース「確定申告 初歩を学ぶ」で『税金ノート』の上手な付け方、申告書の書き方を学びます。このコースは、自主計算・自主申告運動に取り組む会員が学ぶことを念頭に新たに追加しました。
Bコース「確定申告 基本を学ぶ」では、『税金ノート』の上手な付け方、各種所得の計算、所得控除・税額控除の仕方を多彩な演習問題をそろえ実践的に身に付けます。
Cコース「実利を学ぶ」では、確定申告と住民税、国保税(料)、介護保険料など社会保険料負担との関連を理解し、軽減ノウハウを農家に伝える力がつき、税金を通じて仲間を増やす技量を身に付けます。
Dコースでは申告書第3表(分離課税)、第4表(損失申告)を使った申告、Eコースでは消費税の申告の仕方を申告用紙の記入例も示しながら学びます。確定申告時の参考資料としても活用できます。
テキストは、2分冊で解説と例題集、模範解答集となっています。例題は試験問題ではなく、なぜそういう計算の仕組みになるのかを理解するための教材です。必ず教科書である『税金対策の手引き』の該当箇所を読み直し、さらに理解を深めるようにしましょう。
独習の手助けとなる
オンライン講座開設を検討中
コロナ禍で遠方からは集まりにくい状況にある中、都道府県連や単組での養成講座を計画するとともに、独習も追求しましょう。
独習の手助けとして、本部税金対策部では、テキストを活用したオンライン講座を検討しています。(詳細は後日)
“継続は力なり”です。2年、3年ととりくんできた県連では、多くの受講者が税対部員として活躍しています。すべての都道府県連で養成講座に挑戦し、仲間づくりでの恒常的な前進を勝ち取りましょう。
◇
頒布価格は1セット2000円です。希望される方は所属の農民連にお問い合わせください。農民連会員以外は非売品です。発送予定は6月15日からです。
(新聞「農民」2021.6.7付)
|