水田で営農型太陽光発電埼玉 加須市
再エネで米作りと地域を元気に水田の上にパネルを設置したソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)の発電所「加須第2市民発電所 田んぼ発電」が埼玉県加須市に完成し、5月9日に開所式が行われました。
埼玉農民連副会長の松本慎一さん宅の水田1536平方メートルの上に幅60センチのパネルを、間隔を空けて設置。発電設備容量は49・5キロワットです。設置には約1600万円がかかり、資金は融資や制度資金を受けたほか、一部は埼玉農民連などで市民出資も呼びかけました。 松本さんは、「再エネ電力の買い取り価格は下がってきているが、設置にかかる費用もそれよりさらに下がっている。大切なのは、地球温暖化と耕作放棄地の拡大が大問題になっているなかで、農家自身が再エネの主体者になることだ。収量など今後の収支データも大いに公開して、水田でのソーラーシェアリングがもっと普及していけるよう、情報提供していきたい。米価下落が深刻だが、ソーラーシェアリングの取り組みを、稲作農家を守る力にしていこう」と呼びかけています。
(新聞「農民」2021.5.31付)
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[2021年5月]
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