ゲノム編集トマトを配布するな
日本消費者連盟など
開発企業
サナテックシード社前で抗議行動
ベンチャー企業のサナテックシード社(東京都港区)は、安全性を十分示さないまま、ゲノム編集トマトの苗を消費者に配布しようとしています。遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンと日本消費者連盟は4月22日、サナテックシード社前で、人体実験に等しい苗の配布をやめさせるために抗議のアピール行動を行いました。
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「ゲノム編集トマトは配布するな」と声をあげる参加者 |
参加者は、ゲノム編集に反対するシンボルカラーの青を身に着け、自作のプラカードや横断幕をもって抗議しました。
遺伝子組換え食品を考える中部の会の河田昌東さんはメッセージを寄せ、「安全性が未確認で、目的としない遺伝子を破壊するオフターゲットの問題があるゲノム編集技術は中止せよ」と求めました。
参加者が交代でマイクを握り、農民連の藤原麻子事務局次長が、栃木農民連の國母克行会長のメッセージを代読。「遺伝子操作された作物が出回れば、交雑の恐れがあり、遺伝子汚染で有機農業ができなくなってしまう」と危機感を表明しました。
消費者や市民も「子どもたちには絶対にゲノム編集トマトを食べさせたくない」「私たちをモルモットにしないで」と声をあげました。
最後に、キャンペーンの天笠啓祐代表が「ゲノム編集は遺伝子組み換えとは違うと推進派は説明するが、遺伝子操作の過程で想定外の遺伝子の損傷が起きたり、遺伝子操作された生物が拡散し、生態系を壊したりするおそれがある。無償配布はやめよの声を周りにも広げよう」と呼びかけました。
参加者は、「ゲノム編集トマトはいらない!」「私たちで人体実験をしないで!」とこぶしを振り上げました。
(新聞「農民」2021.5.31付)
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