農民連会員の宮下健彦さん
再び中川村(長野)の村長に
村民から評価を得た―
農業用機械導入に補助
担い手支援事業を創設
果樹共済掛金補助30%
長野県中川村の村長選挙(4月25日投票)が行われ、農民連会員で現職の宮下健彦さん(66)が無投票で再選されました。中川村(人口約4800人)は長野県南部の中山間地の果樹栽培が盛んな農村で村単独で中川農民組合(会員23人)を組織しています。
|
再選された宮下健彦村長 |
宮下村長は4年前、保守系候補と一騎打ちとなった村長選で「都市もうらやむ農村をつくろう」と訴え、幅広い村民から支持を受け初当選しました。1期目の4年間には、出産祝い金の増額支援や子育て世帯の住宅建設支援の実施、農業観光交流センター開設、木質バイオマスボイラー導入を実現しました。
農業振興では、担い手が経営発展に必要な農業用機械等の導入に単独補助を行う「中川村担い手支援事業」を創設、農業経営収入保険制度の保険料50%補助の新設、果樹共済掛金補助を30%に増額するなど村の基幹産業である農業の育成を進めてきました。
この間、新規就農者は予定者も含めて果樹・野菜を中心に6人となり、新規就農者は増えつつあります。
さらにいきいき輝く村に
移住定住施策の推進
再生可能エネ産業の創設
地域農業や商工業の振興
今回の選挙では「さらに前進!いきいきと輝く村に」をキャッチフレーズに、人口減少抑止に向けた移住定住施策の推進、農業や商工業の振興、再生可能エネルギーによる新たな産業の創出などを訴えてきました。
コロナ禍という特殊な状況ではありましたが、村民のさまざまな声に耳を傾けながら進めてきたこの4年間の堅実な村政運営が、村民から評価を得た結果といえます。中川村では24年ぶりの無投票当選となります。
中川農民組合も2月に開催した定期総会で宮下さんの推薦を決定し全面的に支援しました。
当選した宮下さんは、「次につながる村づくりをしていきたい。掲げた政策を実現するため、きっちり前に大胆に進めていきたい」と抱負を述べました。
(長野・中川農民組合事務局長 北島真)
(新聞「農民」2021.5.24付)
|