「農民」記事データベース20210524-1457-09

DVD紹介

「終わりのない原子力災害
3・11東日本大震災から10年」


原子力災害は“人災”
その実状に迫る

画像  2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故。あれから10年、「復興」が語られる一方で、いまだに多くの人びとが収束の見えない原子力災害のもとでの暮らしを余儀なくされています。

 事故によってまき散らされた放射性物質は、人びとが長年続けてきた生業を一瞬にして破壊しました。出荷制限が解除されても、農作物の価格は戻らず、農家はいまも葛藤を続けています。

 放射性物質による汚染は、人びとの故郷と暮らしも奪いました。国は、避難への支援を求める人びとの声を無視して、除染に費用を投じていますが、それは住民に高い放射線量のもとでの生活を強いる政策となっています。

 事故を起こした原発の廃炉の見通しは遠く、増え続ける汚染水をめぐる国と東電の対応に、漁業者は不安と怒りを表明しています。

汚染水の海洋放出にも光をあてる

 4月13日に政府は、汚染水を海洋放出することを正式決定しました。作品では、たび重なる漏えい・放出によって漁業者が繰り返し苦しめられてきたこと、そして、ALPS(多核種除去設備)処理汚染水の海洋放出に対して漁業者が反対の声を上げている現状を描いています。

 事故とその後の政策によって振りまわされてきた人びとの声に耳を傾けて、本当の意味での「復興」とは何かを問いかけます。

 制作 アジア太平洋資料センター(PARC)、国際環境NGO FoE Japan
    2021年制作、片面1層、カラー43分(解説資料集付き)
 本体価格 4500円+税
 注文・問い合わせ アジア太平洋資料センター
 Eメール video@parc-jp.org
 電話 03(5209)3455、Fax 03(5209)3453

(新聞「農民」2021.5.24付)
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2021年5月

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