北海道 長野 広島 国政選挙
市民と野党が全勝
4月25日投票の衆院北海道2区と参院長野選挙区の2つの補欠選挙、参院広島選挙区の再選挙の全てで野党統一候補が勝利しました。3つの選挙の勝利は、市民と野党が力を合わせれば、必ず政治を変えることができることを明確に示しました。長野からのリポートです。
長野からのリポート
参院長野選挙区補欠選挙は、市民と野党の統一候補、羽田次郎さんが41万余票(54・76%)を獲得して自公候補を押さえ初当選しました。
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野党統一候補として勝利した羽田次郎参院議員 |
長野県農民連執行委員会では、市民連合の「信州市民アクション」と羽田さん、3野党(立憲民主党、日本共産党、社会民主党)の県組織が結んだ共同政策について検討しました。共同政策は新型コロナ収束への道筋をはじめ憲法9条を守ることなど7項目に及んでいました。
とくに、2項(6)で「持続可能な農林水産業をつくるため、効率や競争力だけを求めるのでなく、社会の共通資本を守る観点からの政策を形成します。農家戸別保障の復活、林業に対する公的支援の強化、水産資源の公的管理と保護を進めます。カロリーベースの食料自給率について50%を目標にします。種子の公共性を守るため、種子法を復活し、種苗法を再改正します」と農民連の主張と一致する内容です。
県連執行委員会では、羽田さんが政党の公認候補であったため支持ではなく推薦することを決定し、全組合員にその経過を知らせました。その後、会長が候補事務所を訪れ、必勝のため書きを届け懇談しました。
単組では、ポスター貼りやチラシ配布に協力し、支持を訴える活動に取り組みました。
対話の中では、持続化給付金申請で結びついた自民党支持者にも「安ければなんでも輸入すればよしとする農政では困る」と話し、支持を得ています。要求で結びつき、心を開いて語ることの大切さを痛感しました。
長野県では参議院選挙で、統一候補が3連勝です。今回は、統一候補が77市町村中66市町村で勝利しました。次期総選挙でも、がんばれば全5小選挙区で統一候補の勝利も期待できます。
(長野県農民連 菊池敏郎)
(新聞「農民」2021.5.24付)
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