汚染水
海洋放出するな
福島県農民連
東電・国へ 怒りの抗議と交渉
事故後、生活保護受給者は41倍に
福島県農民連は4月26日、東京で政府と東京電力に要請行動を行いました。緊急事態宣言が発令されていることを踏まえ、約20人が参加し、福島からの怒りの声を政府と東電にぶつけました。
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官邸前でスタンディングで抗議行動しました |
交渉に先立ち行われた首相官邸前での抗議行動では、福島県連の本多芳司副会長が、「4月13日に福島第一原発の汚染水海洋放出を閣議決定したが、絶対に許すわけにはいかない。国民目線で考える政府を私たちの手で作ろう」と訴えました。
福島県連は交渉で、経産省と東電に汚染水の海洋放出を行わず、陸上保管等の手段を再度検討するよう要求しました。
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写真を手に訴える馬場さん |
経産省と東電は、「陸上保管に使える敷地がない」「海洋放出が一番現実的」などと、従来の主張を繰り返しましたが、廃炉に向けた敷地の使用計画の図面すらないことが明らかになり、海洋放出ありきで進められていることが浮き彫りになりました。
賠償については、浪江町の馬場績町議が「浪江町では生活保護の受給者が震災後41倍に増えている」と指摘し、賠償の必要性を訴えました。
国は「賠償が出にくくなっていることは承知している。個々の状況を東電から聞き取り、対応したい」と回答しました。
(新聞「農民」2021.5.17付)
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