旬の味
4年後の町の高齢化率の予測が、最近44%から52%に引き上げられました。田畑の管理が無理になってきている農家に、自然エネルギー開発業者がソーラーパネルを張るための農地の買収を求めてきています▼2年前から申請準備をしていた業者が、地域説明会を催しました。小さな谷川をはさむ2つの集落にとって大変な問題です。一方にとっては管理に金や時間のかかる農地が金になる金銭的メリットあり、一方には景観が悪くなるデメリットがあります。もし開発が失敗すればそのことが逆転します。どちらにしても今後この地域には、しこりが残りそうです▼二酸化炭素を減らすことは大事なことですが、もうけ目的の業者が絡み、このような話になっています。中山間地の小規模農地で生活ができるならこんなことにはならないでしょう▼自給率はどんどん下がり、押し寄せる農産物の輸入、安全性などの心配がされるとき、小規模農家を守らなければなりません。私たちの働きが試されるときがきています。 (良)
(新聞「農民」2021.5.3付)
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[2021年5月]
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