「農民」記事データベース20210426-1454-11

旬の味


 4月12日付の本紙に、アメリカやカナダで小麦の収穫前にグリホサート(除草剤)を散布しているという記事が載っており、大変驚きました。除草剤は雑草に対して使用するものと思っていましたが、収穫前散布で収穫適期を人工的に作り出すという発想に恐ろしさを覚えました▼広大な農場で収穫前の作物に空中散布をしている光景は、とても食べものを生産している状況とは思えません。この小麦を生産農家の人は自分で食べているのでしょうか。気持ちのなかに「これは海外に輸出するもの」という思いがあるのではないかと考えてしまいます▼農薬には使用期間として、収穫前何日までという規定があるのに、それを無視しているのではと疑いたくなります。以前は、私の実家や周りの農家の多くは稲の裏作に麦を作っていましたが、そのうち作らなくなっていきました▼輸入野菜にしても、国内で栽培できるものが多いのになぜ輸入に頼っているのか。国内で作って農家も国民も元気になろうよと言いたいです。

(K)

(新聞「農民」2021.4.26付)
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2021年4月

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