農耕車限定大型特殊免許
JA全農とくしま 講習会と試験を実施
農業大学校以外で免許取得可能に
徳島県農民連の申し入れ実る
JA全農とくしまは3月、農耕車限定免許を取るための講習会と技能試験の受講者を50人募集するとしたビラを発行しました。
トラクターの道路通行については、これまで黙認されてきたロータリーなどを装着しての通行が、2019年4月の規制緩和で逆に厳しくなっています。つまり、幅1・7メートルを超すロータリーを装着すると小型特殊のトラクターでも大型特殊免許が必要になりました。農家のためには農耕車限定大型特殊免許があり、取得費用も少なくて済みます。自動車学校で大型特殊免許は取れますが農耕車限定大型特殊免許ではありません。
今まで、徳島県は運転免許センターで農耕車限定大型特殊免許の免許試験はしておらず、農業大学校で行っていましたが、認定農業者等が優先されたり、定員オーバーの状態が続いたりしています。
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小型トラクターに、全幅1・7メートル、全高2・0メートル、全長4・7メートルのいずれかを超える作業機を装着して道路を走行する場合は、大型特殊自動車の運転免許証(「農耕用に限る」を含む)を取得していなければならない |
徳島県農民連は、多くの農家が大型特殊免許の取得に困っている中、昨年11月、県下6農協への要請の中で農耕車限定大型特殊免許を取るための講習会や試験の実施を申し入れていました。
ビラを見て「これはいい。早速申し込んだ。抽選があるので難しいぞ」などと声が上がっています。今回、徳島県でも農業大学校以外で農耕車限定大型特殊免許を取れる道が開かれましたが、定員が50人で県下2万5000戸の農家数に比べると圧倒的に少ないものです。今後、多くの農家が早く免許を取れるように各方面に要請を強めていきます。
(徳島県農民連 川人義人)
(新聞「農民」2021.4.5付)
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