「農民」記事データベース20210322-1449-06

農のこころ

丸山美沙夫


 牛飼いの天地の重(おも)り春の雪

              入江 勉人

 俳誌『俳句人』から。作者は北海道の在住。乳牛をはじめ畜産農家が多いのはその立地条件が良いことだが、それだけではやっていけない。輸入自由化のもとで、厳しい時代を必死に守り続けて来た労苦は今も続いている。「天地の重り」と詠み、牛飼いの心情を深く抉り出す。逞しく立ち向う姿に寄り添う春の雪だ。

(新聞「農民」2021.3.22付)
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2021年3月

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