2021年3月
■2021年3月29日(第1450号)
- 米危機打開3・19緊急中央行動
- コロナ禍による需要の「消失」で、20年産米の暴落に続き、21年産米、さらには22年産米にまで暴落の危険が高まっています。農民連は3月19日、国の責任による在庫の「市場隔離」と、ミニマムアクセス輸入米の削減・中止などを求めて、「コロナ禍による米危機打開3・19緊急リモート中央行動」を開催。農水省前での宣伝行動や農水省交渉などを行い、25都道府県、50カ所をつないで、総勢約200人が参加しました。
- 政府買い入れ行い、人道支援に回せ
- 発想の転換が必要だ。米は余っているのでなく、実は足りていない側面がある。コロナ禍で米需要が年間22万トンも減って、米余りがひどいから、米を大幅に減産しなくてはいけないというのは間違いである。米は余っているのではなく、コロナ禍による収入減で、「1日1食」に切り詰めるような、米や食料を食べたくても十分に食べられない人たちが増えているということだ。そもそも、日本には、年間所得127万円未満の世帯の割合、相対的貧困率が15・4%で、米国に次いで先進国最悪水準である。
- 3・13重税反対統一行動
- 3月12日、全国で一斉に取り組まれた3・13重税反対統一行動の中央各界代表者集会が、国会議員会館内で行われました。
- 持続化給付金速やかに
- 農民連は3月18日、中小企業庁に対して「持続化給付金の完全給付等を求める要請」を行いました。これは、「11月に申請したが、いまだに審査中で何の連絡もない」「サポート会場で申請したが修正依頼が来た。対応したくても県内のサポート会場は閉鎖されてしまい修正できない」などの問い合わせに応え、こうした状況を改善し、対象となる農業者・事業者に給付金が速やかに届けられることを目的に行われたものです。
- 農のこころ
- 過疎の地に帰農の青年麦青む
- 女性による女性のための相談会
- コロナ禍で生活困窮などのさまざまな困難を抱える女性たちを支援する「女性による女性のための相談会」が3月13、14の両日、東京都新宿区内の公園で開かれ、初日は雷雨、2日目は強風の悪天候のなか120人を超える女性たちが相談に訪れました。
- 農家が得する税金コーナー(108)
- 農民連の会員は3・13重税反対全国統一行動で、消費税の申告も済ませた方が多いと思います。消費税の申告期限は、今年は、コロナウイルスの影響で4月15日に延長になりました。それまで訂正申告は何度でもできます。あらためて消費税申告の注意点を書きます。
- あの日から10年
- 漁民組合は2011年大震災後の10月23日、漁民要求を実現するため、山田漁民組合として結成され、当初は20人でした。農民連、農民組合との交流会、「漁業復興と漁民組合を語るつどい」、日本共産党の紙智子参院議員に来てもらい、「漁民との意見交換のつどい」を開くなど活動してきました。
- 旬の味
- この1年はコロナ感染拡大により日常の生活行動が大きく変わり、皆が集まり料理をする企画の多くが実現できませんでした
■2021年3月22日(第1449号)
- 仲間づくり大運動
- 農民連の「春の仲間づくり大運動」が各地で取り組まれ、持続化給付金の申請支援による新会員の定着と、新たな会員、新聞「農民」読者の拡大が進んでいます。税金申告期限が1カ月延長された条件を生かし、さらに運動を広げましょう。50人を超える会員拡大をした奈良県農民連からのリポートです。
- 学生の困窮深刻
- 日本民主青年同盟(民青)は全国45都道府県で、新型コロナ禍で生活に困窮する学生向けの食料支援活動を展開し、各地の農民連が物資の提供などで関わっています。
北海道農民連とともに学生の支援活動を行っている、民青北海道委員会の宮内史織委員長に話を聞きました。
- 国は米価と需給に責任果たせ
- 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は「3・5中央総決起行動」を3月5日に行いました。
- 原発ゼロ 署名・宣伝行動
- 東日本大震災と福島第一原発の事故から10年目を迎えた3月11日、「原発をなくす全国連絡会」が東京・新宿駅頭で、野党が共同提案している「原発ゼロ基本法」の制定を求める署名の宣伝活動に取り組みました。
- デジタル関連法案は廃案に/一人で悩まず、つながろう
- 国民大運動実行委員会など3団体は3月10日、議員会館前で定例の国会行動を行いました。
- 農のこころ
- 牛飼いの天地の重(おも)り春の雪
- 家族農業の大切さ学ぶオンライン連続講座
- FFPJは、家族農林漁業を取り巻く日本と世界の状況を理解し、国連「家族農業の10年」(2019年〜28年)に則って、新しい社会をつくるための行動につなげていくため、オンライン連続講座を開催します。第1回と第2回の講座の概要は以下の通りです。ぜひご参加ください。
- 農家が得する税金コーナー(107)
- 今年の3・13重税反対統一行動は、多くの地域で3月12日に取り組まれたことと思います。ひとまずお疲れ様でした。その一方で、申告期限が4月15日まで延期された条件を生かし、引き続き農民連の自主計算・自主申告運動への参加を広げましょう。
- 発見 農の現場から/イラスト
- 地元の農業高校(山形県川西町)を卒業と同時に父親のもとで就農してから45年になります。すぐに勧誘を受けて農業青年組織に参加しました。その当時は南陽市内に5つの組織があって、私は梨郷地区の0(ゼロ)の会に加入しました。
- 旬の味
- こぶしの花が満開となり、春の訪れを告げているのに出かけられない。コロナ禍での外出自粛はストレスがたまる
■2021年3月15日(第1448号)
- あの日から10年
- 2月13日深夜、東日本大震災を思い出させる福島県沖地震が発生しました。世界最悪の原発事故を起こした東京電力福島第一原発は、今なお常に冷却水を注入していますが、今回の地震で水位が低下し続けています。冷却できなければ核燃料溶融が再び起きる状況にもかかわらず、安倍元首相は「アンダーコントロール」とし、五輪を誘致しました。この国では10年前から「原子力緊急事態宣言」が継続されるという、異常事態が続いています。
- 核兵器のない世界へ前進
- 今年1月22日に核兵器の全面禁止を規定した核兵器禁止条約が発効して迎えた初めてのビキニ・デー。2月28日にオンラインで原水協集会が行われました。
- 温暖化対策とエネルギー政策の抜本的見直しを
- 公害・環境問題懇談会と病体生理研究所が共催で、地球温暖化と日本のエネルギー政策をテーマにしたオンラインセミナーを2月28日に開催しました。
- 種苗への遺伝子操作の表示を求める署名/コロナ禍による米危機打開 3・19緊急リモート中央行動
- 食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン、日本消費者連盟は3月1日、国会内で記者会見を開き、3者が呼びかけ団体となって「種苗への遺伝子操作の表示を求める署名」を始めることを発表しました。
- 農のこころ
- 離農者を出さないうちの春田打
- 自主申告運動のポイント学ぶ
- 富山県農民連は2月20日に砺波市で税金学習会を持続化給付金の申請などで新しく入会された会員など12人が参加して開催しました。
- 農家が得する税金コーナー(106)
- 今年も新型コロナ禍にともない申告期限が4月15日に延長されましたが、多くの地域で予定通り3月12日に重税反対統一行動が行われます。早めの申告の準備を心がけましょう。
- 登録品種の作付け調査/登録品種利用は農水省の説明よりはるかに多い
- 2020年12月、改定種苗法が成立し、21年4月から施行されます(自家増殖の「許諾制」などの条項の実施は22年4月から)。
- 旬の味
- 春遅いこの地にも日差しの暖かさを感じるようになってきた。畑は雪に覆われ、牛たちが待ち望む緑の草地になるにはあと2カ月。ネコヤナギの花芽も開き始めてきたが、まだ氷点下15度以下に下がることがあり、畑の凍結が抜けるまでガマン
■2021年3月8日(第1447号)
- 春の仲間づくり大運動
- 農民連は2020年7月以降、持続化給付金の申請支援を中心とした仲間づくりで、2000人以上の新しい仲間を迎え、2400人近くの新聞「農民」読者を増やしています。2021年の春の仲間づくり大運動は、(1)新会員の定着、(2)読者・受給者の入会促進、(3)それに倍する周りの受給者への働きかけ――の特別な意義があります。すでに、読者受給者を中心にした税金学習会や記帳交流会、計算会が取り組まれており、新たな仲間づくりも進んでいます。各地の取り組みを紹介します。
- 一刻も早い収束と支援具体化迅速に
- 過去最大の感染拡大となっている鳥インフルエンザの対策強化を求めて、農民連と千葉県農民連は2月24日、農水省、環境省、厚労省に要請を行いました。
- 千葉県農民連が県要請
- 千葉県農民連は2月16日、県に対し「鳥インフルエンザ対策を求める要請」を行いました。かなみつ理恵知事候補を擁立する「憲法がいきる明るい千葉県をつくる会」の松田まつえ代表委員も同席しました。
- 総選挙で自公政権倒そう/定例国会行動 接待疑惑、医療崩壊
- 総がかり行動実行委員会・全国市民アクションは2月19日、国会議員会館前で定例の「19日行動」を行い、300人が参加しました。
- 農のこころ
- 剪定の一枝一音切絵の空
- 米価下落対策を求める緊急署名 全国で取り組もう
- コロナ禍による需要の「消失」、引き続く中・外食需要低迷で20年産米の暴落に続いて21年産米の暴落の危険が高まってきました。
- 農家が得する税金コーナー(105)
- 農業を営む68歳のAさん(給与収入75万円、年金146万円)は、妻(65)と一緒に農業をしています。2020年は新型コロナの影響で減収したために持続化給付金を受給(100万円)しました。
- 大豆畑トラスト運動交流会
- 大豆畑トラスト運動交流会が2月17日にオンラインで開催されました。主催は、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン。
- GM(遺伝子組み換え)・ゲノム編集の作物 拒否する地域広げよう/GMOフリーゾーン全国交流集会in滋賀
- 3月19日に滋賀県大津市で開かれる「第15回GMOフリーゾーン全国交流集会in滋賀」のプレイベントが2月18日、オンラインで行われました。
- 旬の味
- 干し大根の時期になり、毎年作るが、なかなかうまく乾かず、今年も1回目にカビが生えてしまい捨ててしまった。曇天・雨天が4日も続くとうまくいかない
■2021年3月1日(第1446号)
- 乳製品は輸入大幅削減/深刻化する米価下落 米づくり続けられない
- 農水省は1月31日、2021年度の乳製品輸入枠をさらに大幅に削減することを決めました。バターは19年度2万トンから20年度1万4000トン、21年度6400トン(68%減)、脱脂粉乳は2年連続で82%減となります(図)。コロナ禍による外食需要の減退などで積み上がっている在庫対策のためです。
- 東日本大震災から10年
- 2月13日午後11時8分に発生した震度6強の大地震は、いまだ全容はわかっていませんが、私が東日本大震災後に避難地とした新地町をはじめ、宮城県と福島県の境の地域が被害の中心のようです。第一報として、周辺の状況をお伝えしたいと思います。
- 大雪被害 岩手でも
- 昨年から今年の冬は、岩手県でも大雪と低温に見舞われています。とくに県南部では奥羽山脈沿いを中心に、かつてない降雪量となっています。
- 農のこころ
- 菜をきざむ音さくさくと春立てり
- 農業の赤字申告し、介護、国保税10万円軽減/税金学習会で大運動成功誓う
- 2月15日に大阪・農民組合阪南支部協議会の2021年確定申告学習会が岸和田市を皮切りに始まりました(写真)。16日の相談会には組合員ら6人が参加しました。
- 農家が得する税金コーナー(104)
- 2020年分の確定申告では、重要な税制「改正」が多いため、各地の農民組織で税金学習会が旺盛に開催されています。
- 直売所だより
- 静岡県農民連は昨年12月、長い間の懸案であった直売所を浜松市にオープンしました。
- みんなでみそ作り 出来上がりは120キロ/イラスト
- 地域のみんなでみそ作りをしました。
- 旬の味
- 庭の大きな紅葉の木の下に、今年も福寿草がたくさん芽を出し、暖かい日の光に黄色い花を一面に咲かせ始めた。いつもこの花が咲き始めると、やっと厳しい寒さから解放されるのだと思う
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