旬の味
春遅いこの地にも日差しの暖かさを感じるようになってきた。畑は雪に覆われ、牛たちが待ち望む緑の草地になるにはあと2カ月。ネコヤナギの花芽も開き始めてきたが、まだ氷点下15度以下に下がることがあり、畑の凍結が抜けるまでガマン▼酪農界は貿易自由化への対策として進められている「畜産クラスター事業」等により、全国の生乳生産が増産へ転じている。大型の牛舎、施設等の建設ラッシュ▼もちろん、建設コストは高止まり、穀物多給による高生産体系は所得率が低く、環境変化に弱い経営が生まれていることが気がかりだ。結局、最終責任は農家が負うことになるのだから▼一方、小さな規模でも元気にがんばっているのが全道、全国の放牧酪農家の皆さん。コロナ禍で直接の交流が難しい中、オンラインを使っての放牧酪農家の交流が行われ、それぞれの地域で自然と向き合い酪農に取り組む経験が語られている。環境負荷を最小限にする取り組みは、生産、消費の現場で大切であり、心していきたい。 (イ)
(新聞「農民」2021.3.15付)
|
[2021年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2021, 農民運動全国連合会