旬の味
干し大根の時期になり、毎年作るが、なかなかうまく乾かず、今年も1回目にカビが生えてしまい捨ててしまった。曇天・雨天が4日も続くとうまくいかない▼そこで考えたのが軒下の雨の当たらない風通しのよい場所でハンガーに架ける。大根を細長く切り(松葉のように端を残す)、干す大きさも長さも不ぞろいだけれどよく乾く。思うように動けなくなったばあさんにはもってこい!!▼半乾きでははりはり漬になる。高齢で作れなくなったこともあり、今年は主人が75歳にして初めて作った。1本8キロにもなって見事な出来栄え! 早めに引いたこともあり柔らかい▼イカと煮ると絶妙な味。おでん、あえもの、昔ながらの漬物は近所の人に押し売りした(もちろんタダ)。そろそろとう立ちを迎える花はつぼみのうちにおひたしに。柔らかい葉はゆでて茶飯に▼昨日は友人にふきのとうをもらい、天ぷらでいただき、残りはふきみそにしたいと思っている。まさに旬の味、ものを作る農民であるからこその楽しみである。 (孝)
(新聞「農民」2021.3.8付)
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[2021年3月]
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