農業被害深刻
豪雪被害で離農させるな
富山
農民連が県に緊急要請
実態を調査・公表し
農家の救済を早く
昨年末から1月上旬にかけて襲った大雪で、農業用施設や農畜産物などに広範に雪害が発生した問題で、富山県農民連は1月22日、県知事に対し、要請を行いました。
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豪雪被害対策を県に申し入れる富山県連(右側) |
要請では、被災者が希望をもって再建できるよう、「被災農業者向け経営体育成支援事業」を実施し、国や自治体の支援を含めて本人の負担の少ない支援策を講じること、環境省の「災害等廃棄物処理事業」に指定し、農家の負担なしで倒壊した施設の処理を支援すること、また、被害状況をきめ細かく調査し、その全容を公表することなど11項目を求めました。
要請行動には、県農民連副会長で砺波市議の境欣吾さんをはじめ、被害がとりわけ大きかった県西部、小矢部市市議の砂田喜昭さん、日本共産党の県議会議員2人らが参加。
ビニールハウスの全壊被害を受けた、小矢部市の農事組合法人「金屋本江アイリスファーム」や、高岡市の中山農産の被害状況を報告し、「育苗ハウスの被害も大きい。今年の稲作に間に合うよう対策を」と求めました。
要請に応じた県農林部長は1月22日昼時点までに判明している農業被害を説明し、「農民連からの要請を国にも伝え、営農が続けられるよう対策を講じたい」旨の発言がありました。農民連北陸ブロックでも、2月2日に北陸農政局に要請することにしています。
(富山県農民連 水越久男)
(新聞「農民」2021.2.8付)
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