「農民」記事データベース20210125-1441-08

富山から

北陸・東北に記録的大雪

生活インフラに大打撃
ハウス、畜舎倒壊相次ぐ

関連/イラスト


農業被害の実態判明はまだこれから

 1月8日から北陸地方など日本海側から東北地方にかけて広範囲に降り始めた雪は、富山県では36年ぶりといわれる豪雪になりました。

 1月9日にはJRの運行は止まり、高速道路では車の立ち往生も発生し、主要道路も車が動かない状態となりました。荷物の宅配もストップし、新聞も3日間、届きませんでした。

 降雪量が一晩で1メートルとなると、とても除雪作業が間に合いません。私自身も9日の晩に所用で外出しようと、四輪駆動の軽トラに乗りこみましたが、500メートルほど動くのに3回も雪に埋まり、1時間半もかかってしまいました。

 翌朝には、わが家のビニールハウスも倒壊していました。13日昼現在で、富山県ではビニールハウスの全壊が236棟、半壊は54棟、畜舎全壊が2棟、半壊2棟、農作業場小屋の全壊も6棟、半壊3棟と、県当局が発表しています。

画像
雪の重みで倒壊したビニールハウス(小矢部市)

 山間部では集落が孤立。スーパーなどでは豆腐などの欠品も数多く出ています。

 15日現在は、道路などの除雪がほぼ終わり、学校も再開しましたが、農業被害はこれから調査が進むため、被害もさらに拡大すると思われます。

 富山県農民連としても被害農家を訪ねて、豪雪による農業被害対策を県当局などに要望する計画です。

(富山県農民連 水越久男)


画像
青森・むつ市 柳谷マサ子

(新聞「農民」2021.1.25付)
ライン

2021年1月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2021, 農民運動全国連合会