福岡 若宮農民組合
米部長 平尾孝市さん
あっぱれ!
米の食味鑑定コンクールで「金賞」受賞
悪条件の年の朗報に農民連の仲間も大喜び
米作りにかける“農民魂”輝いた
福岡県若宮農民組合の米部長で稲作農家の平尾孝市さん(宮若市)の「実りつくし」が、2020年11月に静岡県で開催された第22回米・食味分析鑑定コンクールの都道府県選抜代表お米選手権の部で、「金賞」に輝きました。平尾さんの金賞受賞は2018年に続いて2回目です。
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平尾さん(前列左端)と若宮農民組合の皆さん |
福岡では昨年は、出穂期から登熟初期にかけてかつてないほどの長雨が続いたり、収穫を目前にしてトビイロウンカが大発生したりと、例年に比べて3〜4割、悪い所では5割近くも減収となるほど、米作りには最悪の条件が重なりました。その中での金賞受賞に、平尾さん本人はもちろん、農民組合の仲間も喜びに沸きかえっています。
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平尾さんの受賞は2回目 写真上は前回受賞時 |
“おいしかった”の声が励み
土質を改善し米本来の味に
若宮農民組合では、有機質肥料を使って土質を改善し、お米本来の味が味わえるように工夫してきました。また毎年、夏に田んぼで稲作勉強会をし、お米の収穫後には、お米の食味値を計り、出来の確認をしています。
「食べた人に“おいしい”と言ってもらえることが励みです」と語る平尾さん。控えめな喜びと、最大級の感謝、米作りにかける“農民魂”が顔いっぱいにあふれていました。
平尾さんのお米は、新日本婦人の会の皆さんとの米産直にも入っています。「お米の袋には生産者番号が記載されていて、出荷している農家は消費者から“おいしかった”と言ってもらえるよう、日々努力を重ねています。また、一粒の大きさが1・85ミリ以上(通常は1・7ミリ以上が基準)で、食べた時の食感の違いがわかると思います。ぜひこれからもお米の消費拡大にご協力お願いします」と、平尾さんは話しています。
(福岡・若宮農民組合 藤嶋嘉子)
(新聞「農民」2021.1.25付)
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