「農民」記事データベース20210118-1440-07

僕は松之山の“雪掘り士”

新潟・十日町市 相澤 堅


今年も記録的な豪雪
長〜い長〜いたたかいに

 明けまして、おめでとうございます。

 自称「雪掘り士」の相澤堅と申します。

 日本有数の豪雪地、新潟県十日町市松之山から降雪状況を報告いたします。

 一言でいえば、記録的な豪雪です。先月の14日から降り始めた雪は、休むことなく降り続き、現在の積雪は3メートルを超えました。

 雪国で除雪に関わる人たちにとっては、空から金が降ってくると例えられる雪ですが、連日の除雪作業により、お金より休みが欲しいという声が聞こえるようになりました。

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事故にならないように慎重に作業します

 自分も、冬季の生業の一つとして雪掘り作業をしていますが、今季は1月7日現在、すでに14棟の屋根の雪掘りを行いました。お陰様で、体重は2キロやせることができました。

 松之山では、雪下ろしのことを雪掘りといいます。これは、雪下ろしで家が埋まってしまい、そこから下ろした雪をどかして、家を掘り出したことが由来だそうです。

 今年の雪は、数年ぶりに雪掘りと言うべき降雪。今は、人力ではなく重機を使いますが、あちこちで、家の周りの雪をどける重機の姿を見ます。

 今季は、すでに最大級の寒波を3回更新しています。今季最大は、何度あるのでしょうか?

 今年の冬は雪掘り士にとって、中々長いたたかいになりそうです。

(新聞「農民」2021.1.18付)
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2021年1月

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