生活困窮ますます深刻
野菜や米など 食材提供に農民連が協力
コロナ禍 食料・生活支援の取り組み各地で
コロナ禍に苦しむ市民に対し食料支援や生活相談などの支援行動が東京都内で行われました。
相談会で救済の必要性を可視化
12月19日は東京・日比谷公園で「コロナ災害を乗り越える 命とくらしを守るなんでも相談会」が全労連や全日本民医連、農民連などが構成する実行委員会によって開かれました。実行委員会の呼びかけに応え、千葉や愛知、青森など各地の農民連が提供した野菜などが来場者に手渡されました。
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全労連、農民連など実行委員会主催 「命とくらしを守るなんでも相談会」 |
全労連の黒澤幸一事務局長は「直接会うことで、その場で医療機関や行政への橋渡しなど問題の解決をはかることができます。また、こうした取り組みを通じ、コロナ禍で苦しんでいる人がいることを可視化して、行政に対し救済を求めるとともに、『困っている人が声を上げても良いんだ』というメッセージも伝えたいです」と話していました。
開始前から行列「ありがたい」
23日は東京・豊島区の東京労働会館で「コロナにまけない! 食料×生活支援プロジェクト」を東京地方労働組合評議会(東京地評)と東京民医連、東京社保協が開催。東京地評の井澤智事務局長は「とにかく地域の困っている人に少しでも手を差し伸べたいと、約6000枚のチラシを2回配布し、呼びかけました。モスクなどにも情報を知らせました」と語ります。
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東京地評、東京民医連、東京社保協など 「食料・生活支援プロジェクト」 |
午前10時の受け付け開始前から行列ができるなど250人以上が訪れました。
豊島区の女性は娘さんと来場。「区からひとり親世帯に情報提供がありました。介護関係に勤めているので、利用者への感染予防に非常に気を使い大変です。娘も大学に登校できずにいます」とコロナ禍の影響を語ります。
同じく豊島区のひとり親の女性は「食料品や日用品をいただけると聞いてやってきました。病気で継続して働くことが難しく、とてもありがたいです」と感謝を述べていました。
(新聞「農民」2021.1.18付)
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