旬の味
12月1日は73回目の私の誕生日。朝、6歳になったひ孫が「バアバおめでとう」と花束を持ってきてくれた。アメリカに住んでいる長女からも電話があった▼ふと思い出すことがあった。私が生まれたその日は雪のちらつく寒い日。父親は防火訓練に出席していて留守だったらしいが火事になったのだ▼生まれたばかりの赤ん坊を抱いて母は逃げた。私は顔が真っ黒になり、生きているか死んでいるかわからなかった。家は全焼、火事の原因も、その後の生活も母が私に語ることはなかった。両親は今はなく聞くすべもない▼幼なじみから小包が届いた。自家用野菜のセットだった。彼女は今だんな様の介護で大変らしいが、ひと息つけるのが野菜作り。いつまでやれるのかと言う彼女。私も自分なりにやり続けたいと思う▼50年ぶりに電話をくれた実家の近くに住んでいた同級生の彼も糖尿病を患っているが、息子を手伝っていると言っていた。コロナに負けずに生きていこうと語った。同級生との再会を楽しみに! (孝)
(新聞「農民」2020.12.21付)
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[2020年12月]
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