「農民」記事データベース20201207-1436-07

本の紹介

天笠啓祐 著
『グリホサート〜身近な除草剤にひそむ危険〜』


消費者と農家が連携し
運動を広げる一助に

画像  「ラウンドアップ」の商品名で知られる除草剤のグリホサートは、国際がん研究機関によって、「おそらくヒトに発がん性がある」と評価され、欧州などでは規制が始まっています。米国ではグリホサートを散布していた人ががん(悪性リンパ腫)になったとして損害賠償訴訟が相次いでいます。ほかにもグリホサートには、免疫毒性や発達神経毒性など多くの毒性が報告されています。

 その一方で米国やカナダでは収穫直前の小麦にグリホサートが使用されて、輸入小麦を原料とするパンなどの小麦製品が汚染されています。学校給食のパンも多くが輸入小麦を使っており、農民連食品分析センターの検査でグリホサートが検出されています。

 グリホサートは日本でも一部の県で収穫直前の大豆に使用されているほか、鉄道用地、道路、公園、校庭などの非農業用で大量に使用されています。

 日本消費者連盟と「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」は、こうした状況を変えていくべく、ブックレット『グリホサート〜身近な除草剤にひそむ危険〜』を発刊しました。一人でも多くの方にグリホサートの問題を知っていただき、私たちの食卓と生活からグリホサートについて考え、現在、除草剤を使っている農家とも連携して運動の輪を広げる一助になることを期待します。

 発行 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン、日本消費者連盟
 著者 天笠啓祐
 定価 500円(送料別)
 A5判・64ページ
 注文先 日本消費者連盟 電話 03(5155)4765、Fax 03(5155)4767
 Eメール office.j@nishoren.org

(新聞「農民」2020.12.7付)
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2020年12月

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