給付金をもらって農業を続けよう
鳥取県農民連 岡田厚美さん
来年1月15日の申請期限までに
漏れなく声かけを
私は、鳥取県南部町の会見地区(旧会見町)を拠点に活動をしています。
そんないい話はみんなに
8月20日に農民連副会長の長谷川敏郎さんを講師に持続化給付金の学習会がありました。「なんかうさんくさい話だな」と思いながら隣人に話をしました。隣人いわく「そんなおいしい話は自分だけというわけにいかない。集落で説明会をしては」との反応でした。
それを受けて、集落で10人ほどで学習会をしました。そこで出た疑問は、「コロナの影響かどうかわらないのにもらっていいのか」「まだ今年の収穫もないのに減収50%以上とは」でした。
これに対しては、農業全体がコロナ禍にあることを説明し、新聞「農民」に掲載された前農水大臣の国会答弁の記事「ほぼ全ての農家が対象になる」が大いに役立ちました。また、全国では、多くの農家が受給していること、会見地区でもすでに受給している農家があることを紹介しました。
「よく知らせてくれた」と歓迎の声
その結果「みんなで申請しもらえるものはもらい、農業を続けよう」との結論になりました。また、これ以外に自分のつながりのある農業者に広め、ほとんど全ての人から「初めて知った。よく知らせてくれた」「これで農機具が買える」等の声が寄せられています。現在、約60人が申請し、地域の会員の協力も得て、20人の新規会員が増えました。「町は、広報をしないのか」との声を受け、町長と面談し申し入れもしました。
11月には他地区の3カ所で学習会を行い、約20人の参加がありました。先日は、「60万円が振り込まれていた。焼酎はいらんか」と電話があり、泣く泣く「農民連の会員になってもらうだけで十分」と焼酎は断りました。今、「鳥取県のコロナ対策の10万円も持続化給付金をもらうと漏れなくもらえます」とお知らせして回っています。
申請期限は、2021年1月15日です。「知らせてくれたら申請したのに、何でわしには教えてくれなったのか」と言われるのではないかとの悪夢に悩まされています。
期限は迫っています。1人でも多くの農家に知らせ、農業と地域を守りましょう。
(新聞「農民」2020.12.7付)
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