「農民」記事データベース20201123-1434-09

旬の味


 暦の上では、立冬も過ぎ、寒さも厳しさを増してくる季節だが、日本三大菊人形の一つ、二本松の菊人形祭りは残念にもコロナ禍で中止になった。しかし、菊の展示は無料開放で見学者も多いようだ▼二本松市で活動する地域おこし協力隊は、市内の神社仏閣の手水(ちょうず)に菊とマム(洋菊)の花を浮かべ、“菊手水”を1カ月間開催している。訪れた人々に癒しを与え、菊が咲き誇っている▼わが家は無事、自然乾燥(ハセがけ)の脱穀が終了し、籾摺(もみす)り作業が待っている。今年は、餅で使うきびを栽培したり、太陽光パネルの下にエゴマを栽培したりと、収穫の時期が忙しくなってしまった▼そんなとき、農業支援にかけつけてくれる頼もしい方たちがいる。3年前に企業研修で福島を訪れた人たちで、今年は春、夏と来られなかった分、9月末の稲刈り、ハセ片づけとエゴマの脱穀のお手伝いに来てくださった。作業後の新米と野菜料理と地酒に“うまい”の連発だ。ご縁と支援に感謝しながらの交流は、夜遅くまで笑い声が響く。

(ま)

(新聞「農民」2020.11.23付)
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2020年11月

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