「農民」記事データベース20201123-1434-07

手作業で脱粒・選別
先人の苦労を追体験

大豆収穫体験会

石川
新婦人県本部の皆さん


機械化と日本農業の進む道考えた

 新日本婦人の会石川県本部の皆さんが11月1日、石川農民連の宮岸美則会長のほ場で大豆の収穫体験会を行いました。

 日本の大豆自給率は7パーセント。石川県では個人で作付けしている農家は少なく、生産調整の一環として大規模農家や集落営農の組織が作っていることがほとんどです。そんななか、宮岸会長は3年前から新婦人のみそづくり用の大豆を、無農薬栽培で再開しました。品種は「里のほほえみ」です。

 せっかく大豆を栽培して、みそ作りをするなら、新婦人の皆さんと手作業で豆を鞘(さや)から取り出す体験会をやってみようということになり、昨年から始めました。

 通常は、草刈り機で刈り取りした後に、コンバインにかけて脱粒しますが、この日の農作業体験では、手作業で脱粒。下にシートを広げて、大豆のついた株をたたいて殻から豆を取り出し、各人がより分け、選別をしていきます。この作業は一粒ずつより分けていくので、とても根気がいります。親子で参加した新婦人会員さんは、ごみと豆を紙箱に入れ、選別作業をどうしたら早くできるかと仲良く話をしながら、いろいろ工夫していました。子どものアイデアはすばらしいなと感心しました。

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大豆のついた株をたたいて脱粒します

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一粒ずつより分ける選別は根気がいる作業

 先人の苦労を体験してもらいながら、機械化が進むなかでこれからの日本の農業の進む道を、みんなで考えました。

 みそ用大豆1キロ1時間以上かけ

 みそ用大豆1キロにするのに1時間以上かかりましたが、楽しい体験会でした。

 石川農民連では他の会員も大豆を栽培しており、今後、選別作業を進めていきます。みそづくりは、新年から冬の間の作業になります。

(新聞「農民」2020.11.23付)
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2020年11月

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