旬の味
買い物に行ってスーパーの玄関からマスクを取りに駐車場の車まで戻ることも少なくなったこの頃だが、近所のMさんの畑にはマスクをしない子ども連れの家族が訪れる。10坪程の区画で菜園をしている菜園クラブの皆さんだ。休日は保育園の園庭のようなにぎやかさだ▼この畑は除草剤が禁止。肥やしはMさん自慢の有機肥料が自由に使え、水はコックをひねれば使える。畑には共同区画があり、そこの作物をメンバーは自由に採れる▼採った人が勝手に値段をつけてお金は管理小屋の箱に入れる。今はサラダ菜やレタス、パクチーにインゲン豆などが採れる。みそ作りのメンバーが共同栽培している大豆も順調だ。栽培した砂糖きびを搾汁しての黒糖作りも始まる▼Mさんの息子の国産大豆使用豆腐も販売している。70代のMさんの仲間が野菜の洗い場と休憩小屋を作っている。数年前、体力と採算が合わないからやめると言っていたMさんだが、いたって元気だ。幼児たちの歓声から元気をもらっているようだ。 (牧)
(新聞「農民」2020.11.16付)
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[2020年11月]
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