農のこころ丸山美沙夫
稲滓火(いなしび)や薄目地蔵の笑む夕日 丸山美沙夫 稲が刈取られ脱穀屑を燃やすこれを稲滓火という。近年はコンバインで刈取りする農家も多いため、刈田一面に刻まれた藁に火を付け、雑草駆除を兼ねて燃やす地方もある。そのため刈田一面に炎と煙が立ち、集落も煙に包まれて藁火の匂いと美しい情景となる。稲滓火は農作業の変化の中で、田仕舞の情緒を創り出す。
(新聞「農民」2020.10.26付)
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[2020年10月]
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