菅政権発足
菅首相は安倍農業破壊政治の
主犯格、総選挙で終止符を
農民連・吉川利明事務局長が談話発表
一、9月16日、安倍政権に変わって菅義偉新政権が発足しました。政策の看板も内閣の主要メンバーも、ほぼそっくりの「安倍居抜き内閣」です。
安倍前首相の辞任は、持病の再発を理由にしていますが、国民世論に追い詰められ、行き詰まった結果の投げ出しです。この破たんした安倍政治の継承路線は早晩破たんすることは避けられません。
一、菅新内閣は、国民に自己責任を押し付ける新自由主義路線の更なる推進をうたっており、安倍政権以上の狂暴内閣になりかねません。特に農業では、安倍農政「改革」を実質的に取り仕切ってきたのは菅官房長官でした。菅氏は、規制改革推進会議などの官邸直属機関を操って、農協改革や主要農作物種子法廃止、米生産調整の「農家の自己責任化」、日米貿易協定など、戦後最悪の農業つぶしを強行してきた「主犯格」です。菅首相は、初入閣した野上農相に「輸出拡大と農業の規制改革の推進」を指示しており、安倍政権以上の農業破壊政権になりかねません。
一、菅政権が継承した安倍政治に決着をつける総選挙間近の様相となっています。新型コロナウイルスの感染から営農と地域を守れ、米価暴落阻止、消費税減税などの要求を掲げ、市民と野党の共闘を発展させ、国民が主人公の新しい政治へ転換させるために奮闘する決意です。
(新聞「農民」2020.10.5付)
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