「農民」記事データベース20200928-1426-10

旬の味


 農業と観光の町、宮城県蔵王町。コロナ禍から完全に復活というわけではないですが、実りの秋となり、町も活気づいてきました▼町は毎年、なし祭りという、町内のなし農家が一堂に会して、ホールや駐車場内で直売会をやるのですが、今年は過去最多の人が各地から押し寄せ、道路が渋滞して、2時間も車が動かなくなるという状態になりました▼約30軒の農家で全体の売り上げが2日間で約2000万円だったそうです。これはまさに農業が観光を支えている形だと実感しました。それなのに町はいまさら道の駅の設置の検討を考えています▼しかも防災施設も兼ねて計画を練っているそうです。国の助成金が入ってくるから、その地域に必要かどうか以前に補助金が入ってくるから作るのだ、の一点張り。いつまでハコモノ幻想を持ち続けるのか▼ハコモノを作るお金があるなら、次世代の農家を直接支援してもらいたい。首相が代わっても結局日本のリーダーは変わらず…。立ち上がれ、ハコモノならぬワカモノ!!

(平)

(新聞「農民」2020.9.28付)
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2020年9月

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