学校給食通じ地域づくりを生消研がオンラインで研究会
農業と給食現場つなぐ実践報告食糧の生産と消費を結ぶ研究会(生消研)は8月19日、オンラインで「学校給食」をテーマにした小研究会を開きました。2氏が講演し、鮫田晋さん(千葉県いすみ市農林課農政班主査)は、2018年から市立13小中学校の学校給食で全量無農薬無化学肥料の有機米に切り換えた実践について報告しました。 どのようなまちづくりを目指すのかという視点で政策研究を行い、安心・安全な食料の供給だけでなく、食農教育とあわせた食育の効果、地産地消の促進、有機米産地化の推進、市の認知度の向上など多面的な効果があるという結論を出して政策提案を行っています。 村上かほりさん(長野県塩尻市農業公社農産物流通コーディネーター)は、市の農産物生産と学校給食の現場をつなぐ取り組みを報告。 農業公社は、市とJAが設立し、商工事業者とも連携した組織です。公社は、耕作放棄地の解消、担い手の育成、農業の支援、消費者との結びつきを強化する目的で作られた公的な機関です。 教師、栄養士、調理員たちが、生産の現場を知るために農家へ頻繁に連絡をとり、足を運んでいることを語りました。 最後に、生消研の松本和広会長が「学校給食を通じて、農業体験、環境教育、食育などを位置づけ、地域づくりを進めていくことが大切」だとまとめました。
(新聞「農民」2020.9.7付)
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[2020年9月]
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