持続化給付金の申請で
「農民」読者を23人拡大
広島県農民連
表 賢次郎さん
会員=三次市=
関連/稲刈りスタート
「農家も申請できる」周りの皆に教えたい
広島県農民連の会議で持続化給付金についての説明があり、半信半疑のなか、農家も自営業者であるし、国の示した計算方法によると、ほとんどの農家が申請できることを知りました。
見本紙100部取り寄せて活用
多くの農家に持続化給付金の申請を支援することを決めて、給付金申請を特集した6月1日付の新聞「農民」を100部取り寄せて支援活動をすることにしました。それに先立ってまず自らが申請の体験をして、納得してから支援活動をすることにしました。
私が担当する「農民」購読者に知らせるために、申請方法や必要書類をメモ書きした6月1日付「農民」のコピーを送り、農家でも持続化給付金の申請ができることと、基本はインターネット申請であるものの、三次や庄原市内にもサポートセンターがあることも付け加えました。
一般新聞折り込みに入っていた経済産業省発行の給付金パンフレットや三次市発行の広報誌には、個人事業主はあっても農家という記載はなく、また、農業の給付金計算方法も示されず、農家への周知がまったくなされていないことに憤りを覚え、できるだけ多くの農家に申請支援する責任を感じました。
納得がいくまで地道に説明して
はじめは近所の農家を個別に訪問し、「農民」コピーや市広報誌を持参して説明するものの、「新型コロナの影響で今年の米代が半分になることは考えられない」と言われ、理解してもらうまで相当時間がかかりました。
納得いくまで地道に一人ひとりに説明して理解してもらい、最後に農民連の活動として、給付金の申請支援をしているので、「農民連の仲間になりませんか。もっと農民連を知ってもらいたいので『農民』を購読してください」と一言付け加えています。
それ以後、他地区の農家や友人をリストアップして、電話でアポをとり訪問し、遠いところは、電話での説明に加え、「農民」コピーをファクスして、理解してもらえるよう支援しています。
申請を終えた農家から、「給付金は自分にはまったく関係がないと思っていた。給付金はありがたい。これからも農業を続けていきたい」「今度集まりがあるから、皆に教えてやるわ」「周りの農家や知人、友人にも勧めるし、『農民』も勧めてあげる」という声が寄せられています。
「〇〇さんが『農民』を購読してくれることになった」という連絡もいただきました。
8月17日まで約70人に電話や訪問をして、支援活動をしていますが、大半の農家が申請を済ませ、「農民」も23部増え、新会員も1人増えました。今後はできるだけ少人数の説明会をして支援していきたいと思っています。
高知市 中越吉正さん撮影
(新聞「農民」2020.8.31付)
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