「農民」記事データベース20200810-1420-18

旬の味


 今年の梅雨は子どもの頃を思い出させるような長雨。1カ月もダラダラと雨が降り、家中カビだらけになるような天気が続いたものだったが、今では、1つの地域に集中して降るような災害の報道が絶えない。幸い当地では被害はでていないが、気が抜けない台風シーズンが終わっていない▼嫁いで50年。実母の逝った年齢になり、自分の人生を振り返ると無我夢中で走り続け、農業で生きていく地盤はできたのかなと思う。そんなときふと昔の写真を出してみた。本棚の一角に積み上げていたアルバム▼今少し時間ができ、気持ちにもゆとりができ、整理してみようかと思い立ち始めたものの、なかなか進まない。5歳のひ孫が横からのぞき、「バアバも若いときかわいかったんじゃな」と。「そうよ、バアバも若いときがあったんよ」と笑う▼これ、生きている間に整理できるのだろうか。そこへ小学3年生のひ孫がマスクをして学校から帰ってきた。この子のマスクはいつまでなのか、と思わずにはいられない。

(孝)

(新聞「農民」2020.8.10付)
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2020年8月

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