持続化給付金申請ですすむ仲間づくり
会員の4割以上が申請
7人の会員が増える
宮城
申請サポート会場を利用
宮城農民連が本格的に持続化給付金の申請に取り組んだのは6月に入ってからでした。県連の役員で制度をよく学習し、申請の実務については、県連ではウェブでの申請ができないので議論しました。宮城県では、申請サポート会場が9カ所開設されているので、そこへ行っての申請を中心にしました。
まずは役員が自ら申請して実務経験を積み、普及しようということになり、7人が申請しました。県段階で3回、持続化給付金と申請についての学習会、単組で6回の学習会を開催して機運を高めました。
申請サポート会場で使用している申請に必要な3枚の申請書類(申請者カルテ、2020年売上台帳、申請補助シートその1、その2)をコピーして、それぞれに自分の確定申告書の控えから農業収入と売り上げを記入してもらい、下書きを完成させます。
学習会に参加した人は下書きをした段階で給付金の受給を実感します。ここ1カ月半の取り組みで150人以上が申請し、130人以上が入金されています。少ない人で50万円、75万円の人もいますが、100万円の入金がほとんどです。
入金になった会員から周りの農家にも持続化給付金申請の呼びかけが広がり、県北を中心に申請サポート会場は混雑し、1週間待ちになっています。7月10日には地元紙、河北新聞に経済産業省による8ページだての給付金についての広告が折り込まれ、農家の間で話題になり、農民連にも申請の相談があり、7人の方が入会しました。まだまだ広がっているので会員拡大を追求したいと思います。
一方で、地域ローカル新聞が「秋に一括収入『コロナで減収ないはず』、制度上条件満たすも…『不正受給』の批判」と報道し、地域マスコミでも話題になるぐらい持続化給付金の申請が多くなっています。
米農家が持続化給付金を申請し受給することも不正にはあたらない旨の農水大臣の見解を示して、会員にも伝え、大いに確信になっています。
県では19年産米で1俵(60キロ)2000円〜2500円値下がりしており、20年産米の米価下落が心配されます。周りの農家に大いに声をかけ、持続化給付金で農業、農家が元気になればこの制度が生きると思われます。
(宮城農民連事務局長 鈴木弥弘)
(新聞「農民」2020.8.10付)
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