豪雨被害
SNSで被害情報発信
農業経営見直すきっかけに
福岡 うきは市 佐々木裕記さん(みのう農民組合)
「数十年に一度」といわれる異常気象が毎年起こっています。
うきは市は果樹が盛んで、浸水したほ場では根の傷みが心配です。収穫直前のブドウ、梨が急激な雨で裂果したり、着色不良が起こっています。
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強い雨で裂果した梨 |
地元の直売所に出荷していましたが豪雨で来客数が減少。不安でいっぱいでしたが、取引開始間もないインターネット販売会社が電光石火のごとく情報を拡散してくれ、完売することができました。
日頃からツイッターやフェイスブックなどで農園や地域の情報を発信していたことで、地元の消防団員としてもタイムリーに市内の状況を発信することができ、「とても助かった」という声をいただき、SNSはこういう災害時にも活用できるなと感じました。
今回の豪雨を受けて、農業を続ける場所、作る作物を見直す必要もあると考えます。また、新型コロナ禍の影響もあり、世界中で日常が非日常になりました。何のために生きているのか、自分が何者で何をしたいのかを深く考えるきっかけにもなったと思います。
僕は今回の件で、お金を稼ぐ農業から、心が豊かになる農家をやっていきたいと感じました。
(新聞「農民」2020.8.3付)
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