新型コロナで工房休業
牛の世話に精を出す毎日
群馬・長野原 山村 聡さん(34)
群馬県長野原町で弟と酪農を営む山村聡さんの牧場では約100頭の牛を飼育しています。「7月16日に、ちょうど子牛が生まれたばかりです。搾乳牛の後継となる、雌のホルスタインで、特に難産ということもなく一安心です」と話します。
「ここ数日は雨天が続き、給餌や搾乳、牛の出し入れなど日常の作業がやりにくいだけでなく、牛たちの体調管理にも気を使う日々でした」
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牛の世話をする山村さん |
昨年にオープンしたチーズ工房は、新型コロナウイルスの感染拡大で現在休業中です。「店内で試食をしてもらい、気に入ったチーズを買っていただくスタイルなので、会話もできない状況では強みが生かせません。スタッフに感染防止策をとることも難しかったので休業を選択しました」と山村さんは話します。
工房は首都圏からのお客さんがほとんどだったそうで、「再開の判断が難しい」状況です。それでも、「今は、うちの土台となる牧場の経営をしっかり維持することが大切です」と牛の世話に精を出す毎日です。
(新聞「農民」2020.7.27付)
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