農のこころ丸山美沙夫
湿(しと)り雨乞うてねぎ苗並びおり 龍野 由子 俳誌『しなの』から。五月中頃の雨が降らずに乾燥の続く時か。野菜苗の植え付けや、田んぼの代掻きが出来ないとか大変な事も起きる。この作は葱苗の植え付けを待つ情景である。「湿り雨」とは、土にじっくり湿る雨が欲しいと言う雨乞いの言葉である。土間や日陰に置き、雨の日を心待ちする農の思いが伝わる。
(新聞「農民」2020.5.25付)
|
[2020年5月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2020, 農民運動全国連合会