「農民」記事データベース20200518-1408-07

新型コロナでキャンセル続出

産直運動の力で生産者支援

飯伊農民組合 長野

関連/十日町の風物詩 ゼンマイ干し


産直・新婦人・学校給食関係・コープ…
訴えに次々と注文、1トンにも

 新型コロナウイルスの影響で、長野県・飯伊農民組合の組合員でりんご狩りなどの観光農園を経営している三和観光農園の伊藤公平さんから、「3〜4月のアスパラ狩りの観光バスが次々とキャンセルになり、大きくなってきたアスパラをイオンの生産者直売コーナーで売りたい」という電話が入りました。

 さっそくイオンに登録の手続きをして3月10日から出荷し始め、「直売コーナーの売り上げも増えてお互いによかったなあ」と思っていました。

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忙しさが増すリンゴの出荷(三和観光農園で)

 その後、伊藤さんに「リンゴを娘に送ってほしい」とお願いしたところ、「実は観光バスのお客さんのお土産販売用に氷蔵庫に貯蔵しているリンゴがたくさん残っていて、社会福祉協議会に寄付したりしているけれど、まだいっぱいあるから農民組合で売ってくれるとありがたい」と言われました。

 飯伊農民組合では29年間、静岡県を中心に産直運動をしていますが、伊藤さんは産直を始めた頃の組合長で、梨やリンゴをトラックで運ぶ「手渡し便」の運転もされた方です。

 何とか産直のお客さんに状況を訴えて、買っていただこうとご案内とお願いの文書をつくり、4月14日にファクスを送ったところ、すぐに注文のファクスや電話が届き始めました。いつも手渡し便で数をまとめてくれている「学校給食を考える会」の方や、新日本婦人の会の方、ご近所で注文を呼びかけている方など、こちらが驚くほど素早い対応で、17日現在の注文数は1トンになりました。

 また、長野県農民連にお願いして、生協の店舗委で売ってもらえないかを聞いてもらいました。すると「コープしが」から「サンプルを送ってほしい」と言われ、送ったところ、400キログラムの注文が入ってきました。長く続けてきた産直運動の方々に励まされ、心がほっとする出来事でした。

(長野・飯伊農民組合 佐々木美江)


十日町の風物詩 ゼンマイ干し

新潟

 新潟県十日町市では春の風物詩、ゼンマイ干しが行われています(写真)。ゼンマイは繊維が硬く、1度煮た後に揉(も)みながら日干しをします。そうすることで、繊維がほぐれ、戻して食べるときにちょうど良い食感が味わえます。

(新聞「農民」2020.5.18付)
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2020年5月

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