「農民」記事データベース20200518-1408-04

農のこころ

丸山美沙夫


 あけやらぬ畑に如雨露振る忘れ霜

             伊藤美智子

 俳誌『みすゞ』から。霜は冬の季語だが、春の農作物が芽を出したころや、植えた野菜苗などが霜で被害を受けることがある。五月のはじめ頃に降る霜を「忘れ霜」と呼び春の季語である。霜が降りたまま陽に晒されると霜枯れを起す。気象状況も変動しやすい時期。早朝畑に出て作物に如雨露(じょうろ)で水をかけて作物を守る景。

(新聞「農民」2020.5.18付)
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2020年5月

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