「農民」記事データベース20200504-1407-11

旬の味


 阿武隈の里山が黄色や桃色に色づきました。花びらが散った後は、芽吹いて若葉がもえぎ色に変わり、まさしく人生のスタートにふさわしく希望や明るい未来を感じさせてくれます▼ところが、新型コロナウイルスという目に見えないものが、都会ばかりでなく人口が密集していない田舎にも存在している事実。わが家では加工でお弁当、仕出し、赤飯などを注文に応じてお届けしていますが、春の神様のお祭りのお赤飯、会合や総会時のお弁当、オードブルがすべてキャンセル。民宿も春休みの農業体験や田んぼオーナーさんが楽しみにしていた種まきや田植えも中止に▼いつもなら会津の友人から新鮮なアスパラガスが届き、お客様用に1本丸ごと天ぷらでお出しして、“最高のごちそう”と喜ばれていました。農家ならではのぜいたくが味わえる宿として今年もがんばろうと思っていました▼予定がないのは悲しいですが、いつでもおいでいただけるように、種をまき、野菜を育てて準備しておきたいと思います。

(ま)

(新聞「農民」2020.5.4付)
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2020年5月

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