医療関係者の皆さんがんばって!
福岡県農民連から千鳥橋病院へ
農産物で熱いエール
福岡県農民連は今年1月から毎月1回、福岡市の千鳥橋病院の玄関で農産物直売所を開催してきました。しかし新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令され、4月16日には全国に範囲が拡大されるなか、福岡県でも560人を超える感染者が発生。行動の自制、自粛が求められる状況になってしまいました。
こうしたなかで、毎月第4金曜日に定例化し、交流が広がるところまで成長しかけていた直売所でしたが、ここしばらくは中止せざるをえない状況となり、再開の目途もたたないところに追い込まれていました。
しかし、この直売所の開設場所は、今の厳しい医療現場の最前線を担う病院です。福岡県連としても医療関係の方々へ今こそエールを送りたいと、組合員一同の気持ちとして激励の農産物を贈ることにしました。
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病院のスタッフに農産物を手渡す福岡県農民連の佐々木督文さん(左から3人目)、藤島嘉子さん(同2人目) |
品物は、福岡県はもちろん、近隣県の農民連からも農産物や加工品などが寄せられ、お米、卵、イチゴ、納豆、クレソン、甘夏、赤いソラマメ、お餅などのほか、大分県日出町からは潮トマトが、下郷農協からはヨーグルトが、供給センター長崎からは新ジャガイモが届き、多彩な農産物がそろいました。
直売所の開催予定日だった4月24日の午前11時、千鳥橋病院を運営する福岡医療団の労働組合の方々に、激励文とともに農産物を手渡し、千鳥橋病院の皆さんへお配りいただくよう、お願いしました。人と人との接触も厳しく制限される中での短時間の対応でしたが、農民連からの熱い思いを届けることができました。
いま医療現場は、防護服が足りなくて雨ガッパを使っているとか、何度も同じマスクを使用せざるをえないなど、いつ医療崩壊が起きてもおかしくないような状況です。一日も早く新型コロナの感染が終息することを願いつつ、「また支援に来ます」と、約束しました。
(福岡県農民連会長 佐々木督文)
(新聞「農民」2020.5.4付)
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