「農民」記事データベース20200420-1405-10

旬の味


 新型コロナによる休校はわが家の生活を大きく変えた。孫が朝から通って来る生活となり、子どもたちの昼食を作り続けることになった。給食のありがたさをつくづくと感じる▼今回給食の食材が行き場をなくしている話に心が痛む。かたやスーパーの棚からは多くの生活用品が足りなくなり、消費者を不安がらせている。日本で生産されていないマスクが手に入らない状況は深刻で、いつまで待っても店の棚には並ばない▼このことを食料に置き換えてみたら背筋が寒くなった。37%と言われる食料自給率。何か事が起こって日本に食料が運ばれなくなったら、店の食品棚に並べるものがない状況になることは想像できる。多くの人たちが飢餓状態になるのは明らかだ▼いざと言う時に国は国民のために何をしてくれるのか。今の政権は弱者を切り捨てることしかできないのではないか。家族農業・漁業を軽視する政策の結果がこの自給率37%。命の糧を自国の手で生産しない亡国政策を許してならないと仲間と話している。

(澄)

(新聞「農民」2020.4.20付)
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2020年4月

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