「農民」記事データベース20200413-1404-08

千葉県農民連女性部

台風被害、食の安全訴える

=母親大会主催の対県懇談会=


 第62回千葉県母親大会実行員会主催の対県懇談会が3月18日にあり、千葉県農民連女性部「あらぐさ」からも2人が参加しました。

 懇談では、「子どもと教育」「税、社会保障」「医療・介護」「食と農業」「平和」の5分野にわたって県の担当課と話し合いました。

 農民連は、昨年9、10月に受けた台風・豪雨被害の補償と、食の安全について訴えました。

 台風・豪雨被害では、(1)支援申請の書類の簡素化、(2)農業用ハウスの補強工事の支援について被災した全農家を対象にすること、(3)出荷できなかった農産物の補償などを訴えました。

 今年の確定申告では多くの農家が台風・豪雨の影響等で収入減となっていました。県は収入保険制度の加入を進めていますが、この制度は市場価格を基準にしたものです。再生産するためには生産費を基準にした制度が必要です。国の政策にとらわれずに県独自の支援策を行い、すべての農家を守るという政策を打ち出してほしいと思います。

 農民連からは、国連「家族農業10年」について、国連も「地球の危機を救うには家族農業の支援が最も有効」と訴えていることを紹介。食の安全では、EU(欧州連合)が輸入制限している成長ホルモン投与のアメリカ産牛肉を日本は受け入れること、輸入小麦の除草剤の残留基準値が緩和されていることなどを指摘し、参加した人からさっそく「知らなかった。勉強会をしてほしい」とのリクエストもありました。

 懇談ではこのほか、「学校教員不足が慢性化し、子どもや教員の生活や体調に深刻な影響が出ており、対処してほしい」などの声や、「『非核平和千葉県宣言』を採択しているのだから、幕張メッセでの武器見本市は中止を」などの意見が出ましたが、県は「我関せず」の姿勢で、多くの疑問を持って帰ってきました。

 今後も、さまざま団体や個人の声を束にして、県に働きかけていきたいです。

(千葉県農民連 小島朋子)

(新聞「農民」2020.4.13付)
ライン

2020年4月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2020, 農民運動全国連合会