農のこころ丸山美沙夫
厨まで野焼きの匂い持ち帰る 飯島 富子 俳誌『みすゞ』から。田や畑の土手、原野の枯草を焼き、害虫の駆除や、牧草地を保全するためである。春の風物詩ともなる。空気も乾燥し、風で飛び火しないように気をつけ、複数の人で早朝などに火を放つ。この作、一緒に朝飯前仕事をした夫婦であろう。急ぎ朝食の準備をするが、野焼きの匂いが残る。絶妙に捉えて詠む。
(新聞「農民」2020.4.13付)
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[2020年4月]
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