旬の味
先日、同級生の母親が亡くなりました。同級生一家は他県に住んでいるため、一人この町で介護施設を利用していました。突然の知らせに驚きましたが、知らせてくれた知人は、「ご家族が一切お参りはいただかない」と葬儀場などは教えていただけませんでした▼昔からどんなことがあっても、火事と葬式は近所が協力して行うと聞いていました。ふるさとに縁を切られた同級生を、空き家になった家の側を通るとき、1本のくしの歯が抜けたように寂しく思い出します▼過疎・高齢化が進む私の町では交通手段が大きな課題です。バスは1日2往復で朝病院に行き、手間取って帰りのバスに乗り遅れ、帰宅したら夕方だったという話もあります▼町の議会も取り上げ、今年の10月から月1千円ですがタクシー利用券が配布されることになりました。75歳以上の非課税の方、障害者、妊婦、70歳以上の免許証返納者という条件がありますが、8千人の町の約1200人が対象になります。さらに制度の向上をめざしたい。 (良)
(新聞「農民」2020.3.23付)
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[2020年3月]
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