この人
県連の未来を担うリーダー
田口源太郎さん(71)
(滋賀県彦根市農業委員会会長)
米・麦・大豆など地域農業の振興に全力
滋賀県の北東部に位置し、琵琶湖に面した稲作を中心とした農業が盛んな彦根市。滋賀県農民連会員の田口源太郎さん(71)は、米を中心に麦、大豆などをつくっています。
|
大豆選別機の前で、田口さん |
45歳のとき、県職員を退職して実家の農業を継ぎました。2010年からは、たぐち農産株式会社を経営し、現在、代表を息子の健一郎さんに任せています。
水稲は40〜45ヘクタールで、コシヒカリ、キヌヒカリ、日本晴、秋の詩、あきだわら、山田錦などを栽培。麦・大豆は約25ヘクタールで栽培し、麦はふくさやか、大豆はオオツル、ことゆたか、フクユタカ、丹波黒などです。ほかに園芸作物として、梨、ブドウ、ホウレンソウなどをつくっています。
「最近は、温暖化で作物の栽培が難しい。特に大豆は5年に1回は品種を変えなければならず、気候に見合う品種を見つけなければならない」と、厳しい表情で話します。
さらに昨年は、大型台風の来襲で、市全体でも稲作にも大きな被害が出ました。
鳥獣被害も深刻です。イノシシ対策として、40万円かけて電気柵を設置しました。
田口さんは、市の農業委員会の会長も務め、獣害対策や農地の利活用など地域農業の振興に全力をあげています。最も重視しているのが「地域とともに歩み、地域から信頼される農家になること」です。
県農民連の東野進会長も「地域の活性化への取り組みとともに、県農業の活性化に向けて、県連の未来を担う最適のリーダーです」と期待を寄せています。
(新聞「農民」2020.3.23付)
|