原発をなくす全国連絡会
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福島原発事故から丸9年の3月11日、原発をなくす全国連絡会は、東京・新宿駅西口でイレブン行動を行いました。農民連を始め、労働・医療・法律団体などから23人が参加。原発ゼロの日本を求める署名が22人分集まりました。
農民連からは齋藤敏之常任委員がマイクを握りました(写真)。「農家が長年重ねてきた努力を、原発事故が一瞬にして奪った。事故後は除染などに取り組み、やっと安全なものができるようになったが、安倍政権はこうした農民の努力を踏みにじっている」と話し、二本松市や南相馬市で計画がある除染土の再生利用の実証実験を紹介。
また、放射線管理区域並みの線量がある農地で農作業を余儀なくされている農民に対し、「国は、『安全確保は自己責任で』と何もしません」と訴え、「こんな政府は一日も早く変えよう」と原発ゼロ署名を呼びかけました。
農民連女性部事務局長の藤原麻子さんもマイクを握り、種苗法改悪反対を報告しました。
全国商工団体連合会の鎌田保副会長は太平洋戦争中に満州(中国北東部)に開拓団として移住したことを紹介。「国のための食料増産、北の守りと言われて、昨日まで中国人が住んでいた家を奪って住み、昨日まで中国人が耕していた畑を奪って耕し、侵略の手先として移住させられました」と振り返ります。
「終戦時に政府は開拓団に対し、『帰国するな』『日本国籍離れてもいい』と、国のためにと連れていた人々を見捨てる態度をとり、ソ連軍の銃弾の下をくぐりながら何とか帰国しました」と語り、「この侵略の歴史を決して風化させてはならない」と訴えました。署名に応じた渋谷区の佐川信昭さん(87)は「戦争を許すわけにはいかない。署名は当然。がんばって!」と語りました。
[2020年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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