「農民」記事データベース20200316-1400-06

農家が得する
税金コーナー
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申告前に最終確認を

 (1)『記帳簿』の見直しを

 申告書を書く前に、『記帳簿』の見直しをしましょう。科目の小計を最後のまとめに書き忘れていたりする場合もあります。経費を1万円拾い忘れると2000〜3000円(所得税5%、住民税10%、国保税約5〜15%など)の税負担となります。落ち着いて見直しましょう。

 (2)配偶者(特別)控除は大丈夫?

 昨年から配偶者控除・配偶者特別控除は、申告主の合計所得に応じて控除額が変わります。『税金対策の手引き』36ページで確認をお願いします。

 (3)税率の適用は合っていますか

 課税所得の金額によって税率が変わります。『手引き』53ページの税率表で、税率と速算控除額を確認してください。

 (4)復興特別所得税の計算を忘れずに

 所得税額の2・1%が復興特別所得税になります。小数点以下は切り捨てますが、1円単位まで記入します。

 (5)添付書類の確認を

 生命保険、地震保険、国民年金(基金)の支払い証明書、医療費の明細書など添付漏れがないか今一度確認しましょう。(源泉徴収票は2019年4月1日以降不要)

 当日万が一に備えて印鑑を忘れずに。

 (6)青色申告の申請

 青色申告に切り替える人は青色申告承認申請書を提出する必要があります。青色事業専従者給与を支払う場合は、青色事業専従者給与に関する届出書を同様に提出する必要があります。今年の提出期限は新型コロナウイルスの影響で4月16日(通常は適用年の3月15日)までです。一度出せば、毎年出す必要はありません。提出用と控え(コピー)の2枚ずつ持っていき、控えに収受印を押してもらいましょう。

 (7)税金の納付を忘れずに

 黒字の税額が出た人は納付も忘れずに。所得税、消費税の納付書は国保のように送られてきません。自分で納付書に金額を書いて、金融機関(銀行、郵便局など)で支払います。支払期限は新型コロナウイルスの影響で所得税、消費税ともに4月16日です。納付書がない人は、税務署または最寄りの申告相談会場で納付書をもらうか、集団申告の日に忘れずにもらって帰りましょう。

 (8)「マイナンバーがなくても書類は受理する」

 確定申告書をはじめ様々な行政文書にマイナンバー(個人番号)記載欄が設けられていますが、今年もどの行政機関も「マイナンバーの記載がなくても、書類は受理する」と回答しています。各種書類は、マイナンバーを記入せずに提出できます。行政書類にマイナンバーを記載すると、個人の身分証明書などの提示が求められかえって不便です。

(新聞「農民」2020.3.16付)
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2020年3月

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